ガミースマイルでお悩みの方へ
笑った際に、上の歯茎が極端に露出する状態を「ガミースマイル」と言います。このガミースマイルは、大きなコンプレックスとなるケースもあり、患者さんによっては社会活動等にまで影響が及ぶこともあります。
ガミースマイルの原因はさまざまですが、主に歯の「長さ」や並んでいる「位置」の問題、上顎骨の「発達」の問題、上唇の「筋肉」の問題、「遺伝的」な問題、「過蓋咬合」の問題が考えられます。
それぞれご説明します。
歯の長さ/並びの位置の問題
一般的な歯の長さよりも、短い場合、歯茎の露出部分が相対的に広がるためガミースマイルになるケースが多いです。
また、歯の生え始める位置が低いと、それに比例して歯茎が多く露出し、結果的に笑った際に歯茎が目立つガミースマイルに見えることになります。
上顎骨の「発達」の問題
ガミースマイルの主な原因の一つとして、「上顎骨の過剰な成長」が挙げられます。上顎骨、つまり上あごの骨が、通常よりも長く前方に突出している場合、歯と歯茎が前方に位置しやすくなり、これがガミースマイルを引き起こすことがあります。
上唇の「筋肉」の問題
骨格や歯そのものに問題がなくても、上唇周辺の筋肉が強いために上唇を過度に持ち上げられ、ガミースマイルに見えるケースがあります。この症状は先天的な要素が強く、遺伝の影響を受けることが考えられます。
「遺伝的」な問題
ガミースマイルは多様な要因、例えば、歯や歯茎、骨格、筋肉などが絡み合って発症します。そのため、親や祖父母にガミースマイルの特徴がある場合、その子供や孫にも同じ傾向が見られる可能性があります。
しかし、遺伝的な要素が存在するとしても、それが必ずしもガミースマイルを引き起こすとは限りません。
「過蓋咬合」の問題
ディープバイト、または過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯を大きく覆ってしまい、咬み合わせが異常に深い状態を指します。この現象の背後には、遺伝や激しい歯ぎしりなど多岐にわたる原因があります。この状態では、上の前歯が下の前歯を過度に覆うことで、笑う際に歯茎が目立ちやすく、ガミースマイルを引き起こす可能性が高まります。