矯正治療=長期間を覆す治療法「コルチコトミー矯正」
矯正治療は個人差がありますが、平均すると約1年~3年ほどかかると言われています。しかし、当院が行う矯正治療は、平均的な治療期間を大幅に短縮することができます。
その治療法とは「コルチコトミー矯正」と呼ばれる治療法です。
担当医 小池 陵馬
コルチコトミー矯正は、炎症性の細胞を利用して行う画期的な治療法です。愛知県内ではこの治療を行えるのは、当グループの「Dr.小池」のみです。Dr.小池は、矯正治療と口腔外科、両方のエキスパートのため、外科処置を必要とするコルチコトミー矯正も行うことができます。
所属団体
・コルチコトミースピード矯正講習会修了
・JETシステムスピード矯正講習会修了
・日本矯正学会所属
・名古屋市立大学口腔外科 非常勤歯科医師
コルチコトミー矯正とは
コルチコトミー矯正とは、外科手術を併用した矯正治療です。歯槽骨皮質骨骨切除術とも呼ばれ、100年以上の歴史があります。
歯は、骨を吸収する細胞(破骨細胞)や骨芽細胞(骨を創る細胞)に生じる炎症反応によって動きます。コルチコトミー矯正はこの炎症反応を利用し、よりスピーディーに歯を動かすことができる治療法です。
具体的には、歯槽骨の中の硬い部分(皮質骨)を切除し、内側にある海綿骨と呼ばれる柔らかい骨にあえて切れ目を入れます。骨に外傷を与えることで、炎症性の細胞を集中させ、歯の動くスピードを速めることができます。
当院ではこのコルチコトミー矯正に加えて、さらに治療期間を短縮できる寿谷法コルチコトミー矯正も行っています。この寿谷法コルチコトミー矯正は、認定が必要な治療法であり、日本国内で治療を行える歯科医師はごくわずかです。
寿谷法コルチコトミー矯正
通常のコルチコトミー矯正よりもさらに短期間で歯を動かせるのが寿谷法コルチコトミー矯正です。この術式は、1973年に米国ロマリンダ大学教授の寿谷一(すや・はじめ)先生によって発表されました。
もともとコルチコトミー矯正は、部分的な矯正治療のみに応用されていたのですが、寿谷先生が全体的な矯正への応用法を発表されたことで、全顎矯正でも行えるようになりました。
例えば、一般的な成人矯正の平均治療期間(上下顎)が約2年に対して、寿谷法コルチコトミー矯正は半分から4分の1まで治療期間を短縮することが可能です。
コルチコトミーの「メリット」
コルチコトミーには通常の矯正治療にはないさまざまなメリットがあります。ここでは、それらについてご紹介させてください。
メリット1治療期間が「短い」
ここまでご紹介したように、一般的な矯正治療と比べて治療期間が短く済むため、成人式や結婚式などライフイベントに間に合わせたいというご希望にもお答えできる可能性が高いです。
個人差はありますが、当院ではコルチコトミー矯正で10ヵ月で矯正治療を終えられた方もいらっしゃいます。
メリット2「非抜歯」で治療できる可能性が高い
現代人は顎の骨が小さく歯が大きいため、歯が並ぶスペースが足りず、歯並びがデコボコになりやすいと言われています。そのため、ケースによっては抜歯をして歯を並べるスペースを確保することがあります。
しかし、コルチコトミーは歯と歯の間の骨を削るため、抜歯をせずとも歯を並べるスペースができます。そのため、他院で抜歯をが必要と言われた片でも、コルチコトミー矯正であれば非抜歯で治療を行うことができます。
メリット3「後戻り」のリスクが低い
矯正治療で気を付けなければならないのが、治療終了後の「後戻り」です。通常ですと、歯を動かした期間と同程度リテーナー(保定装置)を装着する必要があります。
しかしコルチコトミーの場合、外科処置を行います。骨はダメージを受けると、元の状態よりも強くなるという性質があります。そのため、コルチコトミー矯正は通常の矯正治療より後戻りのリスクが少ないと言われています。