難易度の高い矯正治療

こんにちは、エスカ歯科の院長です。

最近は梅雨入りをしてジメジメした日が続いておりますが、皆さんはどうお過ごしでしょうか?

さて本日は、矯正治療の難易度についてお話したいと思います。一概に歯列矯正と言っても難易度は様々で易しい症例から難しい症例まであります。

今日は難しい話になりますが頑張ってついてきてください。

 

ではまずどのような症例が難症例かというと、程度にもよりますが骨格的分析で標準偏差を大きく逸脱するものが難症例といえます。

 

いきなり、専門用語が出てきて頭がショートするかもしれませんが、もう少しわかりやすく説明してゆきますね。

例えば出っ歯さんがいたとして上顎が少しだけ出てる人もいれば大きく出てる人もいます。ぱっと見でなんとなく大きく口元が出ているとかは判断できますがそれはあくまでも目測になってしまいます。

では大きく口元が出てるとか少しだけ出ているとかどのように決めるかというと矯正の骨格分析です。

矯正の骨格分析を行い上顎の長さを分析して日本人の標準と比較してそれを検討します。

その中で標準より少しずれていてもこれぐらいなら誤差の範囲だよねと判断される数値が標準偏差と言います。

つまりこの標準偏差から逸脱したものは出っ歯(上顎前突)と判断されるわけです。

さらにこの標準偏差から大きく逸脱したものには同じ出っ歯でも重度の上顎前突と判断されます。

上顎前突の矯正治療法としては上顎の中間の歯を左右で2本抜歯することが多いですが、あまりにも重度の上顎前突症例の場合は外科的な骨切りを併用しないと治療できない場合もあります。

つまり矯正治療で難しい症例とは標準よりも大きく逸脱した骨格の持ち主で歯列矯正なので歯だけを動かして治すのですが、あまりにも上顎と下顎で骨格に差があるため歯だけを動かしてもその骨格的差の埋め合わせできなく、仕方なしに骨を切ってその骨格の差をなくすような治療法を選択せざるを得ない症例がいわゆる難症例と呼ばれます。

まぁその他にもいろんな難症例がありますがそれはまた別の機会にお話しようと思います。

いかがでしたか、かなり専門的な話で頭が追い付いてこないかもしれませんがゆっくり熟読してもらうと理解できると思います。

これで皆さんもまた一つ賢くなりました。

では次回を楽しみにしててください。

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